新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 東奔政走

トランプ氏のコロナ感染に日本政府が大慌てした理由=及川正也

医療機関へ向かうため大統領専用ヘリ「マリーンワン」から降りるトランプ氏。その容体は日本にも大きく影響する(米メリーランド州で10月2日)(Bloomberg)
医療機関へ向かうため大統領専用ヘリ「マリーンワン」から降りるトランプ氏。その容体は日本にも大きく影響する(米メリーランド州で10月2日)(Bloomberg)

 トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染は、日本政府にも衝撃を与えた。容体を心配する菅義偉首相自ら情報収集するよう檄(げき)を飛ばしたという。11月3日の大統領選投票日まで1カ月のタイミングでの選挙活動中断はどんな影響を及ぼすのか、不測の事態が起きればどうなるのか。休日返上で対応に追われている。

「体調はかなり悪いのではないか。現地で慌ただしくなったのは夜中からで、発表は未明だ」。ニュースの一報に接した日米外交関係者は10月2日夕、こう語った。トランプ氏が検査で陽性反応が出たとツイッターで明かしたのは現地時間2日午前1時前。日本では2日午後2時前で、日本メディアが現地に先んじて次々と速報した。

 急を要したことは、2日午後に大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」でワシントン近郊のウォルター・リード陸軍病院へ向かったことから分かる。ベセスダ海軍病院や国立衛生研究所(NIH)が近接する医療施設群の一角にあり、大統領専属の医療機関だ。メドウズ大統領首席補佐官が3日になって米FOXニュースに「過去24時間の大統領は発熱があり、血液中の酸素濃度が急激に下がった。心配な状況だった」と明かし酸素吸入す…

残り1582文字(全文2082文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事