金融機関の破綻処理は一段落 支配株主の暴走防ぐ新ルール=神宮健
中国では、公的管理下に置かれた金融機関の処理が進んできた。違法経営などから支払い余力不足に陥って中国当局に2018年2月に接収された保険大手の安邦保険集団は、問題資産を除いて新設の受け皿会社「大家保険」に譲渡され、今年2月に接収が終了、9月に解散が決まった。
内モンゴル自治区の地方銀行、包商銀行も大株主による資金流用などで信用リスクが顕在化し、当局が19年5月に接収。今年5月、安徽省の徽商銀行と新設の蒙商銀行に業務が譲渡された。
安邦保険集団も、包商銀行を傘下に収めていた明天集団も、グループの一部の人々に実質的に支配されていた。
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週刊エコノミスト
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