教養・歴史鎌田浩毅の役に立つ地学

恐竜絶滅の引き金 世界中に隕石衝突の痕跡/26

 恐竜の絶滅は地学でも第一級の話題で、たった1個の隕石(いんせき)衝突で滅び去ったストーリーは有名だ。今から6600万年前、アンモナイトなど海棲(かいせい)生物の7割が大量絶滅し、陸上で繁栄していた恐竜も滅びてしまった。こうして中生代が終わりを告げ、哺乳類の時代である新生代へ移行した大事件である。

 1980年、恐竜が地球外から飛んできた巨大隕石の衝突で絶滅したという説が米国の物理学者から提出された。中生代末に恐竜が忽然(こつぜん)と姿を消した事実は、地質学による研究で確定していた。ところが、その原因が地球外にあるという考えに対して世界的な論争が起こった。

 生物は長い時間をかけて絶滅することが常識だったので、古生物学者は荒唐無稽(むけい)な話として受け入れなかった。また、インドのデカン高原などで起きた大規模な噴火による環境悪化が主な原因という説も有力視された。

残り858文字(全文1242文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

2月7日号

賃上げサバイバル16 大企業中心の賃上げブーム 中小の7割は「予定なし」 ■村田 晋一郎19 インタビュー 後藤茂之 経済再生担当大臣 賃上げは生産性向上と一体 非正規雇用の正社員化を支援20 「賃上げ」の真実 正社員中心主義脱却へ ■水町 勇一郎22 賃上げの処方箋 「物価・賃金は上がるもの」へ意 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事