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教養・歴史 アートな時間

舞台 吉例顔見世大歌舞伎 義経千本桜 川連法眼館=小玉祥子

源九郎狐を演じる中村獅童 松竹提供
源九郎狐を演じる中村獅童 松竹提供

二役の変わり身、動きに注目 中村獅童、思い出の演目に再挑戦

 11月歌舞伎座、「吉例(きちれい)顔見世大歌舞伎」の第四部で「義経千本桜 川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」が上演されている。人形浄瑠璃から歌舞伎に入り、三大名作と呼ばれる「義経千本桜」の四段目。主人公は源義経の家臣・佐藤忠信に化けた狐だ。俳優は佐藤忠信と佐藤忠信実は源九郎狐の二役を演じなければならない。今回は中村獅童が2003年1月の「新春浅草歌舞伎」以来、17年ぶりにつとめている。

 兄、頼朝と不和になり、都を逃れた義経は側室の静御前に初音の鼓を託す。鼓の皮に使われた雌雄の狐の子である源九郎狐は、忠信になりすまして静御前と共に義経が身を隠す吉野山の川連法眼の館にやってきた。ところがそこに本物の忠信が現れる。不審を感じた義経はニセ忠信の正体を確かめようとする。

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