国際・政治東奔政走

総裁選「撤退」に追い込んだ安倍氏“石破潰し”の8年=伊藤智永

 8年前の師走といえば、民主党政権が終わり、安倍晋三元首相が、当時は「まさか」と思われていた政権返り咲きを果たす2012年衆院選が行われた歴史的な転機である。自民党圧勝が確定的だった選挙戦の真っ最中、雨のそぼ降る寒い晩のこと。東京・富ケ谷の安倍氏の私邸に、眼光鋭い老人が「故安倍晋太郎先生に線香を上げたい」と上がり込み、次期首相の帰りを待っていた。

残り1936文字(全文2110文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

3月28日号

東証再編1年 日本株の大逆襲18 大日本印刷、カナデン…… 本気出し始めた低PBR株 ■安藤 大介21 60年ぶり大改革の東証再編 「骨抜き」批判についに本腰 ■編集部23 スクリーニングで探す 株主還元が期待できそうな120銘柄26 プライム経過措置 適用企業の8割が基準未達 スタンダード移行の救 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事