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気がかりな米超長期金利の上昇=市岡繁男

 米S&P500株価指数は今年9月2日に史上最高値を更新し、その後も10月12日に二番天井を付けたが、もはやこれまでの勢いはない。米国の超長期金利が上昇し始めたからだ(図1)。一方、日経平均株価は堅調で、10月中旬に戻り高値となった。日米で株価の方向性が異なるのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が6月以降、積極的な量的緩和策を休止しているのに対し、日銀は今も継続しているからだ。

 過去を振り返れば、1987年10月の株価暴落(ブラックマンデー)直前も、超長期金利上昇で米国株が下落し、日本株は高値を更新していた。この時、日本株は米国株暴落の4営業日前に最高値を更新している。

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