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“株価の業種格差”は暴落で解消=市岡繁男

     いま世界の金融市場で津波のような現象が起きている。11月9日はダウ工業株指数が一時1600ドルも上昇、ザラ場の最高値を更新する一方で、ハイテク株中心のナスダック指数は前日比1・5%安と真逆の動きとなった。また原油は前日比6%高、トルコ・リラも対ドルで8%も上昇。他方、金は前日比70ドル安(3・6%)と大幅に下落し、米10年債利回りも0・13%高の0・96%となった。一連の相場急変で大きな損失を被った市場参加者も多いはずだ。

     きっかけは11月9日、米製薬大手が発表した新型コロナワクチンのニュースだった。これを受けてファンド筋のAI(人工知能)自動売買システムが、これまでの「ハイテク株買い対バリュー株売り」「米長期債・貴金属買い対原油・新興国通貨売り」ポジションの“反対売買”を行ったのだろう。日本株が株価チャートの節目を一気に抜けたのも、鉄鋼株が1日で10%超も急騰するなどバリュー株の買い戻しが要因だ。

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