国際・政治ワールドウオッチ

スウェーデン 今年100歳が過去最多に=綿貫朋子

自治体への給付金を大幅増強し高齢者福祉拡充を図る(首都ストックホルム) (Bloomberg)
自治体への給付金を大幅増強し高齢者福祉拡充を図る(首都ストックホルム) (Bloomberg)

 スウェーデンでは今年、100歳を迎える人の数が過去最多となった。同国統計庁によると、その数は誕生日後に亡くなった108人を含めて合計1563人。新型コロナウイルスで多くの高齢者が亡くなったが、最高齢層の数は増えているのだという。

 筆者の知人Uさんも、今年100歳を迎えた一人だ。Uさんは、体の不調も絶えないが、住み慣れた街、亡き夫と過ごした自宅で自分らしく暮らしたいと、一人での生活を選んだ。

 Uさんを支えたのは、訪問家事・介護サービスだ。スウェーデンでは、自治体が認定した高齢者や障害を持つ人などに、買い物や家事といった日常生活の手伝いを提供する。個人負担は自治体や収入で異なるが、ストックホルム県のある市では、腕に付ける非常用連絡ボタンと月3時間未満の家事・介護が月額約7700円、あるいは月9時間以上の家事・介護が月額約2万6000円(=国によって定められた上限額)など、いくつかのレベ…

残り121文字(全文518文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事