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教養・歴史 アートな時間

舞台 十二月大歌舞伎 日本振袖始 大蛇退治=小玉祥子

岩永姫を務める坂東玉三郎 撮影/篠山紀信
岩永姫を務める坂東玉三郎 撮影/篠山紀信

姫が姫を飲む「頽廃」の面白さ 坂東玉三郎待望の舞台に注目

 坂東玉三郎が、12月の歌舞伎座第四部で「日本振袖始(にほんふりそではじめ) 大蛇退治」の岩長姫を勤める。

「ちょうど1時間の歌舞伎らしい舞踊です」と話す。

「日本書紀」「古事記」の神話の世界に由来する素戔鳴尊(すさのおのみこと)の大蛇退治に題材を得た近松門左衛門作品。原作は享保3(1718)年に人形浄瑠璃で初演された。五段からなるが、現在、歌舞伎や文楽で主に上演されるのは、五段目部分にあたる今回と同じ「大蛇退治」の場面だ。

 1971年に六世中村歌右衛門が歌舞伎舞踊として復活させた。玉三郎は98年6月に歌舞伎座で新たな振付で初演して以来、回数を重ねている。

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