教養・歴史アートな時間

舞台 十二月大歌舞伎 日本振袖始 大蛇退治=小玉祥子

岩永姫を務める坂東玉三郎 撮影/篠山紀信
岩永姫を務める坂東玉三郎 撮影/篠山紀信

姫が姫を飲む「頽廃」の面白さ 坂東玉三郎待望の舞台に注目

 坂東玉三郎が、12月の歌舞伎座第四部で「日本振袖始(にほんふりそではじめ) 大蛇退治」の岩長姫を勤める。

「ちょうど1時間の歌舞伎らしい舞踊です」と話す。

「日本書紀」「古事記」の神話の世界に由来する素戔鳴尊(すさのおのみこと)の大蛇退治に題材を得た近松門左衛門作品。原作は享保3(1718)年に人形浄瑠璃で初演された。五段からなるが、現在、歌舞伎や文楽で主に上演されるのは、五段目部分にあたる今回と同じ「大蛇退治」の場面だ。

 1971年に六世中村歌右衛門が歌舞伎舞踊として復活させた。玉三郎は98年6月に歌舞伎座で新たな振付で初演して以来、回数を重ねている。

残り993文字(全文1300文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事