ドイツ 環境規制で進むEVシフト 浮上する雇用への不安=熊谷徹
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ドイツ自動車工業会(VDA)は、11月10日に「10月のバッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の認可台数は、前月比で303%増えて、4万8309台に達した」と発表した。10月に販売された新車の約18%がBEVかPHVだった。現在ドイツのBEV・PHVのモデル数は約70車種だが、自動車業界は2023年末までに150車種に増やす方針だ。
販売台数が増えている理由の一つは、今年6月以降BEVかPHVを購入すると、連邦政府とメーカーから最高9000ユーロ(108万円)の環境ボーナス=補助金が支給されることだ。10月に新車購入補助金を申請した市民の数は、3万4212人と過去最高に達した。
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週刊エコノミスト
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