新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 東奔政走

「排出ゼロ」宣言の裏に安倍氏側近の退場=高塚保

小泉進次郎環境相(中央)は菅義偉首相(左)に「ゼロ宣言」の打診を続けていたという(首相官邸で10月30日)
小泉進次郎環境相(中央)は菅義偉首相(左)に「ゼロ宣言」の打診を続けていたという(首相官邸で10月30日)

 待ったなしの地球温暖化問題。菅義偉首相は2050年までに二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの「実質排出ゼロ」を所信表明演説で宣言した。遅いとの批判があるが、それでも宣言したこと自体は評価したい。課題は電源構成の見直しを大胆に進められるかにかかっているだろう。

 毎日新聞社が11月7日に行った全国世論調査では、温室効果ガスの排出を50年までに実質ゼロとする削減目標を首相が表明したことを、68%が「評価する」と回答。「評価しない」は20%だった。

 温室効果ガスを削減するためには、「再生可能エネルギーを増やすべきだ」が72%に上り、「原子力発電所を増やすべきだ」はわずか6%にとどまった。「両方増やすべきだ」は16%で、再生可能エネルギーの比率を引き上げることに国民の期待が集まっていることが浮き彫りになった。

残り1692文字(全文2048文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事