英国 労働者の9割が「能力不足」=酒井元実
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英国国内のデジタル変革が推し進められる中、職業訓練が不十分な人々に対する雇用確保の問題が徐々に大きくなっている。米マッキンゼーは英国の労働市場について、労働者に対して職業訓練やスキルアップの機会を設けなければ近い将来、9割を超える人々が仕事を遂行するのに十分なスキルを持てないという厳しい分析を明らかにした。
同社は、新型コロナウイルスの感染拡大で、社会のデジタル化がより加速することに伴い、特に売り場店員など単純労働者が機械に置き換わることで近い将来、職を奪われる可能性が高いと指摘。経営者らが積極的にこうした人々にスキルアップの機会を与えなければ、2030年時点で全労働者の3分の2にあたる約2300万人はデジタル化への知識を十分に持てず、ホワイトカラーでも約1000万人は管理職になるためのスキルが不足…
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週刊エコノミスト
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