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半導体、ディスプレーに続く「第3の戦略投資」?韓国・文在寅政権が「バイオテクノロジー大国」に約1兆円を投資する理由

    仁川広域市松島を訪れた文大統領(中央) 韓国大統領府(青瓦台)提供
    仁川広域市松島を訪れた文大統領(中央) 韓国大統領府(青瓦台)提供

    韓国バイオ業界は2023年まで10兆ウォン強(約9300億円)を投じ、世界での競争力を高める。

    文在寅(ムンジェイン)大統領は「バイオは我々が得意とする未来産業だ」と積極的支援を約束。

    バイオは、コネクテッドカーや非メモリー半導体とともに、文政権の3大重点育成産業だ。

    サムスンバイオロジクスなどは11月18日、仁川広域市で1・7兆ウォン規模のバイオ医薬品生産工場のオンライン起工式を行った。

    式には文大統領が参加し、

    「23年までにバイオ関連40社が10兆ウォンを新規で投資し、直接雇用で9000の職場を創出する」

    「バイオ医薬品の年産能力を60万リットルから91万リットルに拡大し、世界トップ規模の生産基地を構築する」

    と強調した。

    韓国政府は、25年までに4・7万人のバイオ人材輩出を目指すほか、バイオ向けの研究開発予算を今年の1・3兆ウォンから来年は1・7兆ウォンに増額する。

    特に大学などでの基礎研究をベースにベンチャーが事業化を担い、大手企業を通して世界市場へつなげる、バイオ産業のエコシステム作りを急ぐ。

    かつて半導体とディスプレーは、国家総力戦で臨んだ結果、世界市場で大きな成功を収めた。

    今後は、それに匹敵するようなバイオ強国への飛躍を夢見ている。

    (嚴在漢・産業タイムズ社ソウル支局長)

    (本誌初出 韓国 バイオ強国への飛躍夢見る韓国=嚴在漢 20201208)

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