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小説 高橋是清 第122話 井上準之助=板谷敏彦

(前号まで)

 第3次桂太郎内閣は護憲運動に伴う騒擾(そうじょう)の責任を取り総辞職、山本権兵衛内閣が発足する。山本に乞われ是清は日本銀行総裁から大蔵大臣に転身する。

 大正2(1913)年2月20日、是清は大蔵大臣に就任した。その際、日銀総裁の後釜には横浜正金銀行頭取だった三島弥太郎が就任した。

 その正金銀行頭取の後釜は、しばらくの間日銀副総裁の水町袈裟六(けさろく)が兼任していたが、9月に入ると副頭取の井上準之助が内部昇格することになった。

 このあたりの人事は元老松方正義の意向もあるが、大蔵大臣である是清の意見が影響力を持った。

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