国際・政治ワールドウオッチ

べラルーシ 初の原発完成も先行きに暗雲=前谷宏

「原始力大国」化を喜ぶルカシェンコ大統領 (Bloomberg)
「原始力大国」化を喜ぶルカシェンコ大統領 (Bloomberg)

 旧ソ連のベラルーシで初の原子力発電所「ベラルーシ原発」の1号機が完成し、11月から試験送電を開始した。建設中の2号機と合わせて2022年までに商業運転を開始する予定。ルカシェンコ大統領は「ベラルーシが原子力大国になる歴史的瞬間」と喜んだが、先行きには暗雲も漂う。

 露メディアによると、11年に建設が始まった同原発で作った電気は当初、電力不足に悩むバルト三国への供給が見込まれていたが、原発の立地が国境から約…

残り307文字(全文511文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事