次のエネルギーの“主役” 採取技術が進化する天然ガス/33
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天然ガスは石油や石炭と同じく火力発電所で燃焼する化石燃料の一つで、2030年には世界の1次エネルギー(自然界から直接得られるエネルギー)の3分の1を占めると予測されている。
原油と同じく炭化水素を主体とした有機化合物だが、天然ガスはメタンを主成分とし、原油はヘプタンなど大きな分子を主成分とする点が異なる。いずれも生物の遺骸が埋もれ、地中のバクテリアによって分解されたのち何百万年もかけて形成された。
天然ガスを採取する場所を「ガス田」と呼び、地層内に気体状態で埋蔵される場合と、油田の原油中に溶けている場合がある。採取直後には気体なので、消費地まで何千本も鋼管(パイプライン)をつないで輸送される。
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週刊エコノミスト
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