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ブラジル 歴史的施設の民営化に物議=松本浩治

イビラプエラ体育館の外観 筆者撮影
イビラプエラ体育館の外観 筆者撮影

 サンパウロ州知事のジョアン・ドリア氏が打ち上げた、複合スポーツ施設の民営化構想が物議を醸している。

 対象となったのは、サンパウロ市民の憩いの場であるイビラプエラ公園に隣接する、イビラプエラ体育館を含む複合スポーツ施設だ。施設の面積は9万1000平方メートルに及び、体育館、陸上競技場やプール、柔道場などのスポーツ専門設備のほか、五輪候補選手が強化訓練を行う宿泊所も設置されている。

 構想では、体育館の建物を利用したショッピングセンターをはじめ、2万人収容の多目的アリーナ、ホテルを併設した商業タワーやフードコートなどを整備。民営化によって、州政府がこれまで負担してきた年間1500万レアル(3億円超)に及ぶ維持経費の捻出を民間に移譲したい考えだ。

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