経済・企業学者が斬る・視点争点

高まる「ジョブ型雇用」の機運=碇邦生

日立、KDDIなど導入続々

 2020年は、日立製作所やKDDIをはじめとした大企業が「ジョブ型雇用」の導入を発表し、大きな注目を集めた。ジョブ型雇用とは職務内容を定義して成果で処遇する雇用制度だ。従来の職務内容を曖昧なものとして個人の能力に応じて職務を割り振ってきた伝統的な「メンバーシップ型雇用」と対となる概念である。

「メンバーシップ型雇用」では、「ヒトに仕事を付ける」という呼び方をし、個人の熟練に応じて職務内容が柔軟に変化する。終身雇用と相性が良く、柔軟に職務を任せることができるためにゼネラリストの育成にも適している。

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