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小説 高橋是清 第126話 欧州大戦勃発=板谷敏彦

(前号まで)

 ジーメンス事件により山本権兵衛内閣が総辞職、是清も大蔵大臣を辞任する。山県有朋ら元老たちは大隈重信を担ぎ出し、第2次大隈内閣が発足した。

 大正3(1914)年4月16日、第2次大隈重信内閣が発足した。

 大隈が首相と内務大臣を兼任し、立憲同志会(以下同志会)党首の加藤高明が外務大臣を、山県系の官僚で新たに同志会に入党した大浦兼武(かねたけ)が農商務大臣に就任した。

 また第3次桂内閣でもわずかの期間だが大蔵大臣を務めた同志会の若槻礼次郎が蔵相に帰り咲いた。若槻はこの時、それまで冷や飯を食わされていた大蔵官僚で、後に首相になる浜口雄幸を大蔵次官に登用した。

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