週刊エコノミスト Onlineコレキヨ

小説 高橋是清 第127話 日本参戦=板谷敏彦

    (前号まで)

     サラエボ事件により欧州戦争が勃発、第2次大隈内閣は日英同盟を名目に対独開戦を決める。日本は中立であるべきと、米国の友人ヤコブ・シフは是清に警告する。

     大正3(1914)年8月15日、日本はドイツに対して無抵抗の青島要塞(ようさい)引き渡しを条件とする最後通牒(つうちょう)を発した。期限は8月23日で、引き渡しがなければ日本はドイツに対して宣戦布告する。

     元老の井上馨が欧州大戦勃発に際して指摘した「大正新時代の天佑(てんゆう)」、この戦争によって日本にもたらされる権益は具体的に三つあると考えられた。交戦国に対する輸出によって外貨が稼げるという点は、当初さほど重要視されていなかった。

    残り2454文字(全文2754文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    3月16日号

    コロナ後に残る弁護士14 売り上げ大幅減の“マチ弁” 「デジタル」で分かれた明暗 ■岡田 英/加藤 結花17 情報発信、専門性に磨き 遠方からも稼ぐ法律事務所 ■加藤 結花18 ここまで進化 仕事にもつながる!弁護士のSNS活用術 ツイッター 大西洋一 大西総合法律事務所代表 ユーチューブ 藤吉修崇 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事