教養・歴史書評

若者の文字に絵に写真…… コロナ下の生態が満載=美村里江

    ×月×日

     コロナ禍で古典文学が人気だったそうだが、『デカメロン』もその一冊だろう。ペストから逃れフィレンツェの郊外に引きこもった若い男女10人が、退屈しのぎで話をしていく全100話の物語集。

    『デカメロン2020』(イタリアの若者たち著、内田洋子企画・翻訳、方丈社、2500円)。エッセイストとして私が敬愛する内田さんだが、今回は翻訳と企画。クラウドファンディングで製作された背景含め、「今」の本である。在伊20年超え人脈がスパークした一冊だ。

     イタリアで全土封鎖の首相令が発令された昨年3月12日。内田さんは、知り合いの若者たちへ「文字でも音楽でも絵でも写真でも。好きな方法で、元気かどうか時々連絡をくれないか」と送った。結果、17~29歳の24人による、カラー・大判・250ページ超えの現代版デカメロンとなった。

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