教養・歴史 書評 『ポスト・オーバーツーリズム』 阿部大輔編著 学芸出版社 2500円 2021年1月8日 『ポスト・オーバーツーリズム』 阿部大輔編著 学芸出版社 2500円 世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス。訪問客の激減で有名観光地はいずれも窮地に立たされている。しかし負の側面ばかりではない。国境を越えてあちこち移動し、地元の市民生活をおびやかすオーバーツーリズムに終止符が打たれ、新たな観光戦略を考えざるを得なくなったことだ。本書はベネチア、バルセロナなど8都市を対象に、場所の消費にとどまらない、地域社会の居住環境改善にもつながる持続的なツーリズムの試みを紹介、解説する。(K) 前の記事 『われらが〈無意識〉なる韓国』 四方田犬彦著 作品社 2700円 次の記事 中国 「怒る」べきか、「反省」すべきか 日清戦争論=辻康吾 文字サイズ 小中大 印刷