バブル期とは正反対の日銀=市岡繁男
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本誌1月12日号「機関投資家の2021年株価予測」によると、今年の株価高値は3万円超とみる機関が大多数だった。これほどの強気見通しは1989年末以来だろう。当時、筆者は運用部門の同僚に、半年後の株価予測を聞いたが、40人中、38人が4万円以上と回答したものだった。
このように運用関係者の株価見通しはバブル末期と瓜(うり)二つだが、通貨の番人=日銀のスタンスは正反対だ。「平成の鬼平」こと、日銀の三重野康総裁(当時)は金利を上げてバブル経済を潰したが、今の日銀は株価…
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週刊エコノミスト
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