経済・企業学者が斬る・視点争点

「新人」の参入が成長促す=生稲史彦

2層の業界構造が多様性を生む

 学研総合研究所の小学生白書によると、男子小学生が将来就きたい職業の中に「ユーチューバー」(動画投稿サイトのユーチューブに動画を投稿する人)が入っている(表)。

 創造性と経営の関係を考えるとき、ユーチューブは新しい表現やアイデアが入ってくる仕組みとして、従来なかった新しい形態であり、興味深い。というのも、企業の経営において、創造性の発揮が難しくなっていくことへの対処法の一つが、新しい能力やアイデアを持つ新人(アマチュア)を業界に招き入れることだからだ。そうした仕組みを確立できるかが成長のカギを握る。

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