教養・歴史学者が斬る・視点争点

貧困層に集中・多額型資金を=高野久紀

「大きなひと押し」で資産蓄積

 貧困の原因はさまざまだ。失業、低賃金、疾病……。貧しく就業機会も乏しい人々にとって、貧困から抜け出る方策を見いだすのは容易ではない。毎月なんとかやりくりして節約したとして、数年節約してたまる程度の資金では大した事業は始められない。

 少しの資金で高い収益が得られる事業があれば皆がやり始めるから、少額でできる事業の収益性は結局低くなる。しかし、もう少し資金があれば収益性の高い事業ができるかもしれない。こんな状況の場合、そこには「貧困の罠(わな)」が存在する可能性がある。これは、貧困であるがゆえに貧困から抜け出られないという状況だ。図には、そのような状況が描かれている。

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