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教養・歴史 書評

コロナ禍の次は貧困対策 待ったなしの現実ルポ=ブレイディみかこ

 コロナ感染拡大による「医療危機」の問題が日夜メディアで報じられている。が、人の命がかかっている点ではまったく同じはずの緊急事態時の「福祉危機」については、あまり報道されない。なぜだろう。『コロナ禍の東京を駆ける 緊急事態宣言下の困窮者支援日記』(稲葉剛、小林美穂子、和田靜香編、岩波書店、1900円)の編者、小林美穂子さんはこう書いている。「福祉は崩壊したのではなく、そもそも形すら無かったのかもしれない」。

 コロナ禍は、そのホラーな現実の蓋(ふた)を開けた。このご時世、「貧困なんて他人事」と言い切れるのはよっぽどのオプティミストか富裕層と思われる。同書には誰もが読んでおくべき日本の福祉の実態が書かれている。

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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