教養・歴史書評

コロナ禍の次は貧困対策 待ったなしの現実ルポ=ブレイディみかこ

     コロナ感染拡大による「医療危機」の問題が日夜メディアで報じられている。が、人の命がかかっている点ではまったく同じはずの緊急事態時の「福祉危機」については、あまり報道されない。なぜだろう。『コロナ禍の東京を駆ける 緊急事態宣言下の困窮者支援日記』(稲葉剛、小林美穂子、和田靜香編、岩波書店、1900円)の編者、小林美穂子さんはこう書いている。「福祉は崩壊したのではなく、そもそも形すら無かったのかもしれない」。

     コロナ禍は、そのホラーな現実の蓋(ふた)を開けた。このご時世、「貧困なんて他人事」と言い切れるのはよっぽどのオプティミストか富裕層と思われる。同書には誰もが読んでおくべき日本の福祉の実態が書かれている。

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