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対内直接投資は欧米から中国へ=市岡繁男

 国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、2020年の世界の対内直接投資(FDI、フロー)は前年比42%も減少した。これはITバブル崩壊が直撃した01年(同43%減)以来のことだ。内訳をみると、米国は1340億ドルと前年から半減し、欧州はマイナス40億ドル(資金引き揚げ)になるなど、先進国の減少が目立つ(図1)。

 これに対し、新興国は6160億ドルと世界の72%を占め、過去最高のシェアとなった。中でも中国は前年比4%増の1630億ドルで、米国を抜いて世界最大のFDI受け入れ国に浮上した。米国がトップの座を譲ったのは数十年ぶりのことだ。

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