インフレ加速必至の米経済=市岡繁男
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米国の消費全体に占めるサービス支出の割合が低下する一方で、耐久財への支出は大幅増となっている。人々は政府の景気刺激マネーと外食などの支出減で浮いたお金をモノに振り向けているのだ。だが、コロナ禍の影響で工場や物流の稼働率が低下。こうしたなか、財への需要が急増したので、原材料や製品の値上がりが広範に起きている。
米サプライマネジメント協会(ISM)は300社超の製造業企業に、「新規受注、価格(仕入れと販売)」などに関するアンケートを行い、結果を指数化している。数値が50を上回ると景気拡大、下回ると景気後退と判定されるが、1月の景況感指数は8カ月連続の景気拡大だった。
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週刊エコノミスト
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