新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 急成長! 水素・電池・アンモニア

Interview 塩沢文朗 「石炭火力発電で20%混焼ならアンモニア1000万トン必要」

 政府でアンモニア発電の研究に携わった塩沢氏は、日本に技術優位性があり、海外市場にも拡大できると指摘する。

(聞き手=和田肇・編集部)

── 内閣府のアンモニア燃焼研究では、どのような成果が得られたか。

■アンモニアを発電用燃料に使うには、二つの課題があった。一つは、アンモニアは火が付きにくいので、燃焼器(バーナー)の中で安定的に燃焼できるか。もう一つは、アンモニアは分子に窒素を含むので、燃やすと大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)が大量に出るのではないかという懸念だ。

 火が付きにくい点は「スワールバーナー」という空気を旋回させて燃やす技術を使い克服した。NOxは元々アンモニアには還元効果があるので、アンモニアを燃焼させた時に、燃焼気体中のアンモニアをややリッチ(含有量多め)な状態に制御することで、生成するNOxを還元して排出を抑えられることが分かった。

残り840文字(全文1220文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事