教養・歴史アートな時間

舞台 三月大歌舞伎 雪暮夜入谷畦道 直侍 名コンビ演じる恋模様 江戸世話物の真髄を味わう=小玉祥子

尾上菊五郎の直次郎(左)と中村時蔵の三千歳(右) 松竹提供
尾上菊五郎の直次郎(左)と中村時蔵の三千歳(右) 松竹提供

 東京・歌舞伎座の「三月大歌舞伎」第二部で「雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち) 直侍(なおざむらい)」が上演される。「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」(河竹黙阿弥作)の中の御家人・片岡直次郎と遊女・三千歳(みちとせ)の恋模様に焦点をあてた作品で、直次郎を尾上菊五郎、三千歳を中村時蔵がつとめる。回数を重ねてきた名コンビによる息の合った芝居が期待される。

 幕末から明治にかけての大作者黙阿弥が、二代松林伯円(しょうりんはくえん)の講談「天保六花撰」に題材を得て明治7(1874)年に「雲上野三衣策前(くものうえのさんえのさくまえ)」を発表。それにさらに手を加えた決定版として同14(1881)年に初演されて人気狂言となった。現在主に上演されるのは、河内山宗俊の活躍が描かれた場面と今回の場面。直次郎は明治期に五代菊五郎が、粋で姿のいい人物像を作り上げて人…

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