教養・歴史書評

「色覚異常」の著者が探る 時に痛快なノンフィクション=高部知子

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 コロナ禍になってカミュの『ペスト』が売れているらしい。分かるなぁ。感染症に対峙(たいじ)した物語としてもそうだが、強烈に生死を意識してしまうことについてのカミュの実存主義も、こんな時代だからこそ改めて読み直してみたい衝動に駆られる。緊急事態宣言下のステイホームは、コタツで時々居眠りしながら大作に手を出すことができてしまう。

 今日選んだ本は『「色のふしぎ」と不思議な社会 2020年代の「色覚」原論』(川端裕人著、筑摩書房、1900円)。色の見え方に多方面から言及したノンフィクションだ。

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