高くなりすぎた自動車価格=市岡繁男
有料記事
50年前、少年たちの憧れはウインカー付きの5段変速自転車で、当時3万円もした。今なら変速機付きの軽快車が1万円程度で購入可能だ。そんな価格破壊が進んだ自転車とは対照的に、自動車の値段はそれなりに値上がりしている。
1970年ごろの標準的な大衆車は50万円程度で売られていたが、いまは約200万円だ。だが車名は同じでも車両のサイズや排気量が異なるし、何よりも装備の充実が著しい。実際、こうした質の向上を考慮したクルマの消費者物価指数(CPI)はほぼ横ばいだ…
残り344文字(全文572文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める