投資・運用不動産コンサル長嶋修の一棟両断

無償アフターサービス活用を/86 

工事不良ではがれたタイル 著者提供
工事不良ではがれたタイル 著者提供

 新築マンションを買った後は、売り主による「無償のアフターサービス」を最大限活用したいところ。川崎市の「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」では2年のアフターサービスで総額1億3000万円相当の無償修繕を勝ち取っている。

 建物というものは、引き渡しをもって完成品だとは思わず、住みながら完成品に近づけていくものだと考えておいたほうがいい。決定的な欠陥があるケースはまれだが、建物はあくまで多くの職人の手作りである以上、工事の不良は一定程度起こる。売り主もそれを分かっているがゆえに、アフターサービスの期間を設けている。

 このアフターサービスについては、専有部は住民がおのおの要望を出すが、屋上、外壁、廊下、階段、エレベーターにある設備機器などの共用部分については、どうしても見逃しがちになる。

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