ロックダウン長期化の影響は限定的=藻谷俊介
世界中で、新型コロナウイルス抑制のためのロックダウンが続いている。日本は2度目の緊急事態宣言が発出されて間もなく2カ月になろうとしている。イギリスは3月初めから学校のみ再開されるが、多くの規制は6月まで継続される見通しだ。
長期化している背景には、感染力の高い変異株の登場があると考えられる。また、ワクチン接種が進んでいる国では、入念に抑え込んでおくことで、これを最後のロックダウンにすることも可能という期待があるだろう。
実際、世界の新規感染者数は、昨春のウイルスの登場以来初めて減少傾向にある。世界保健機関(WHO)の日次統計では、1月上旬には1日平均約75万人の新規感染者がいたが、現在では36万人程度と半減している。油断さえしなければ、このまま感染者数を減らしていけるという算段が働く。
残り705文字(全文1053文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める