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小説 高橋是清 第136話 米の価格=板谷敏彦

    (前号まで)

     欧州大戦が膠着(こうちゃく)する中、ロシア革命が勃発、レーニンはドイツと休戦する。新たな安全保障上の問題を抱えた日本に米国からシベリア出兵の声がかかる。日本にとっては待望の提案だった。

     赤坂表町高橋是清の一家は、家族に加えて書生が常に5、6人、これに岡本という家令と彼の家族、運転手、お手伝いさんが同居している。このお手伝いさんにもいろいろと分類があって是清夫妻の面倒を見る奥女中から始まって、中働き、子守りのねえや、おこまと呼ばれるこまづかいなどがいて、最低でも30人から多い時には50人近くが一緒に暮らしていた。

     是清は子供好きだから、家令の子供たちも同じように可愛がった。

    残り2460文字(全文2756文字)

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