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小説 高橋是清 第137話 米騒動=板谷敏彦

    (前号まで)

     欧州大戦が膠着(こうちゃく)する中、交戦各国ではインフルエンザの流行が始まる。ロシア革命が勃発し、満州国境を接して共産国家が誕生、日本は米国の誘いに乗り、シベリア出兵を決断する。

     大正7(1918)年、後に米騒動と呼ばれる事件は、6月から7月にかけて富山県の小さな漁師町から始まった。

     最初は哀願による米の安売り要求や港からの積み出し停止要求で、それはこの地域では毎年見られるまだ穏健なものだった。

     ところが8月2日に政府がシベリア出兵を宣言すると、これを材料に投機筋が米を買い、米価がさらに上がった。

    残り2505文字(全文2763文字)

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