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教養・歴史書評

差別、搾取される女性が「はしたなく」声を上げた=ブレイディみかこ

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「お金の話をするなんて、はしたない」

 こんな風潮のある国から英国に渡ったとき、「この人たちは恥ずかしげもなく人前でガンガンお金の話をするなー」と思ったものだった。

 が、彼らが金の話をするのは、自分だけ不当にだまされていたら嫌だからだとわかるようになった。ということは、人前で金の話をさせない風潮は、搾取する側に有利なのだ。そして多くの場合、「はしたない」という言葉は、女性に対して使われる。

『失われた賃金を求めて』(イ・ミンギョン著、小山内園子・すんみ訳、タバブックス、1700円)によれば、現在、女性は世界で人間に必要な労働の66%を行いながら、地球上で得られる収入の10%しかもらっていない。これは「はしたないお金の話をしましょう」という本だ。女性たちはもう、高等遊民みたいに失われた時とかを求めてぼんやりしている場合じゃないのである。

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