東日本大震災10年/4 巨大地震が誘発する富士山噴火/46
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東日本大震災のようなマグニチュード(M)9クラスの巨大地震が発生すると、活火山の噴火を誘発することがある。地盤にかかっている力が変化した結果、マグマの動きが活発になるからだ。かつて富士山では南海トラフ巨大地震によって噴火が誘発された。それが、江戸時代の1707年に起きた宝永噴火であり、富士山では最も新しい噴火でもある。
宝永噴火の前に太平洋沖で二つの巨大地震が起きた。まず、1703年に元禄関東地震(M8・2)が発生し、南関東一円に大きな被害を与えた。直後に起きた津波による死者を合わせると1万人以上の犠牲者が出たとされる。
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