スイスから大量の金を輸入した米国=市岡繁男
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日本の高度経済成長の原動力は対米輸出で、1960年代後半は繊維、70年代は鉄鋼、80年代は電機、自動車がその中心だった。これに対し、巨額の対日貿易赤字に苦慮した米国は貿易不均衡の是正を迫る一方で、為替を動かして95年には1ドル=79円まで円高になった。
そんな超円高に懲りた日本企業は90年代以降、中国などへの現地生産にシフト。その結果、90年には全体の40%だった米国の対日貿易赤字は2000年には19%、昨年は6%まで縮小し、もはや日米貿易摩擦は死語とな…
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週刊エコノミスト
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