新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワシントンDC

学生ローンの重すぎる負担 債務抱えたまま7割が卒業=中園明彦

授業にも返済にもコロナが襲いかかる(Bloomberg)
授業にも返済にもコロナが襲いかかる(Bloomberg)

 学生ローンが年々米国の社会で大きな問題になっている。最新データによると、2019年春卒業生の69%が学生ローンを抱えて卒業し、その平均額は2・9万ドル(約300万円)だった。また、彼らの両親の14%も教育ローンを抱えており、平均額は3・7万ドルに上る。これらの数字は近年上昇し続けており、20年の残高は1・7兆ドル(約180兆円)と前年比9%も増えている。

 住宅ローンに次ぐ大きさで、個人クレジットカードローンの総額をも上回っている。実に18歳以上の国民の18%が平均3・9万ドルの学生ローンを抱えている計算になる。ミレニアル世代(1981年以降に生まれ、00年以降に成人を迎えた世代)の半数以上が住宅購入をちゅうちょせねばならないといった影響も出ている。

残り1005文字(全文1334文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事