投資・運用不動産コンサル長嶋修の一棟両断

首都圏中古住宅が好調のワケ/90 

 新型コロナウイルス禍をよそに不動産市場、とりわけ住宅市場は絶好調だ。東日本不動産流通機構(東京)によると、今年2月の首都圏中古マンション成約単価は前年同月比5・3%増で10カ月連続の上昇となり、成約価格も5・7%増で9カ月連続のプラスだった。また、首都圏中古戸建て住宅の成約件数は22・8%増で8カ月連続して前年同月を上回り、2月の増加率としてはデータを取得できる1990年5月以降最高となった。成約価格も6・5%上昇と勢いづいている。

 コロナの感染拡大で昨年4月以降の緊急事態宣言中は取引件数は半減したが、価格は下がらなかった。緊急事態宣言が解除されると、それまでたまっていた需要が噴き出すどころか、新たな需要を取り込む形で成約件数、価格とも上昇した。

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