「狭小住宅」の設計施工に注意/91
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東京23区内を中心に、コンパクトな土地に建てられる「狭小住宅」が増えている。土地の面積や建物のワンフロアの面積は小さくとも、3フロアに積み重ねることで、リビングダイニングや水まわりに加えて2~3の居室が設けられ、比較的リーズナブルに一戸建てが購入できる。
しかし、コンパクトな土地で木造3階建てにする場合、設計や施工にイレギュラーなことが起きることもある。
まず、床下空間が狭くなりやすい。居住空間をできるだけ広くしようとすれば、どうしてもそれ以外にしわ寄せが来る。一般的な一戸建ては、床下空間は30センチ以上の高さで設計されることが多いのに対し、狭小住宅は、10センチや15センチなどの高さで床下が設計されていることも珍しくはない。こうなると物理的に人が床下空間に入ることは不可能で、配管の水漏れ事故が発生したり、床裏に張られた断熱材がはがれていたりして…
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週刊エコノミスト
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