ドル安と金上昇が止まらないリスク=市岡繁男
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2020年8月には2000ドルを超えた金だが、米長期金利の上昇に伴い、今年3月に一時1700ドルを割り込んだ。だが金は本来、金利上昇=インフレに強い資産で、1970年代後半の値動きはその証明。
カーター政権が誕生した77年1月、米長期金利は6・9%、為替は1ドル=293円、金は1トロイオンス=132ドルだった。それが78年10月末には長期金利が8・7%、為替は176円、金は225ドルになってしまう(図1)。海外投資家が米国の前年比2ケタ増の物価上昇(図2)と…
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週刊エコノミスト
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