米中外交トップが非難の応酬も「率直」で「協力」にも言及=坂東賢治
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米アラスカ州アンカレジで3月18、19日に開かれた米中外交トップの会談は冒頭からメディアを前にした公開の場で双方が舌戦を繰り広げるという異例の展開になった。『ワシントン・ポスト』紙(電子版=3月20日)は「バイデン政権が中国の“戦狼外交”を味わった」と評した。
バイデン政権発足後、外交を担当する米中高官の初の顔合わせ。米側からはブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、中国側からは楊潔篪(ようけつち)政治局員(共産党中央外事工作委員会弁公室主任)と王毅国務委員兼外相が参加した。
「新疆、香港、台湾、米国へのサイバーアタック、同盟国への経済的圧力」。議論すべき懸念事項をずらりと並べたブリンケン氏に対し、楊氏は「米国には上から目線で語る資格はない。中国はその手には乗らない」と半ばけんか腰で反論した。
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週刊エコノミスト
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