東芝“泥沼”経営 車谷社長の辞任でも解決しない 「物言う株主」への対応は正念場=長内厚
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東芝が4月14日開いた臨時取締役会で、社長兼最高経営責任者(CEO)を務めてきた車谷暢昭氏が辞任し、後任に前社長の綱川智氏が会長兼社長として復帰した。英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズによる東芝買収提案を巡る車谷氏と他経営陣の対立が、異例のトップ交代に発展した。
トップと他経営陣の泥沼の争いが長く続くことなく、早期に車谷氏の辞任に至ったことは、東芝の経営にとってはまだ「マシ」なことであったと言えよう。しかし、今後の経営のかじ取りをどうするのか、CVCの買収提案の要因となったアクティビスト(物言う株主)の要求にどう対応するのかなど、課題はまだ何も解決していない。むしろこれから正念場を迎える。
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週刊エコノミスト
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