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ワクチン接種遅れ G7最下位に沈む日本 国産実用化はメド立たず=前田雄樹

 日本の新型コロナウイルスワクチンの接種が遅れている。英オックスフォード大の研究者らが運営する統計サイト「アワー・ワールド・イン・データ」によると、日本でワクチンを接種した人の割合は4月25日時点でわずか1・4%。主要7カ国(G7)の中では最も低く、欧米諸国に大きく差をつけられている。

 ワクチン開発で出遅れた日本は、海外からの調達に頼るしかなかった。政府はこれまでに、米ファイザーと7200万人分、英アストラゼネカと6000万人分、米モデルナと2500万人分の供給契約を締結。ファイザーのワクチンは今年2月に承認され、欧米から約2カ月遅れて接種が始まった。モデルナとアストラゼネカは申請中で、5月にも承認される見通し。一方で、国産ワクチン実用化のメドはまだたっていない。

 新型コロナワクチンの需給は世界的に逼迫(ひっぱく)しており、日本への供給も当初はごくわずかだった。生産の拡大に伴って供給も増えてきてはいるが、需要にまだ追いついていない。政府は5月10日からの2週間で高齢者用として1872万回分を配布するが、自治体からはそれを上回る約2300万回分の要望があった。

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