「空き家」活用の四つの選択肢/94
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時間の経過とともに「空き家問題」は深刻化するばかり。野村総合研究所によれば、2033年には全国の空き家は2000万戸レベルに到達するという。まだ先のことに思えるかもしれないが、相続が始まったら具体的にどうするかを、事前に親と子で話し合っておくのが望ましい。こうした話を、相続を受ける子の側から持ちかけるのはどうにも難しいから、親の側から持ちかけるのがベターだ。
まずは「相続財産の棚卸し」。どこにどんな資産がいくらあるのか。それらを分配する際、遺言を残すなど事前の取り決めがなかった場合、相続人同士の話し合いで何をどう相続するかが決まるが、その際基準となるのが「法定相続分」。相続人が複数いて不動産持ち分が共有になると、後の処分に支障が出る可能性もある。まずは資産・財産の棚卸しをして、専門家に相談しつつ、必要があれば遺言を残すなど、後の相続や財産の処分がスム…
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週刊エコノミスト
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