舞台 青年座「アルビオン 白亜の地イングランド」 EU離脱の心理状況を英国式庭園再生に重ね=濱田元子
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英国がEU(欧州連合)を離脱する「ブレグジット」が、2020年末に完全終結して4カ月あまり。経済への影響に加え、英国からの分離を懸念する英領北アイルランドのプロテスタント系住民の反発など不安定要因がくすぶる。
グローバル化による移民増加への不安か、覇権国だった過去へのノスタルジーか。1980年生まれの英劇作家マイク・バートレットの「アルビオン」は、離脱を選択した英国人のメンタリティーや国のあり方、アイデンティティーについて人間ドラマを通して問いかける作品だ。
アルビオンとはイングランドを指す雅称で、グレートブリテン島南部の白亜質の絶壁(チョーク海岸)にちなむという。
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週刊エコノミスト
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