「インフレ到来」に身構えるカナダ中銀=市岡繁男
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1年を振り返ると株式以上に商品の上昇が際立つ。昨年春以降の商品相場をみると、約6倍に上昇した木材をはじめ、石油や銅など軒並み2倍以上になった(図1)。とうもろこしや大豆も8年ぶりの高値をつけ、代表的な商品指数であるCRB指数も8割の上昇率だ。
価格が高騰した要因は、中国の需要拡大や二酸化炭素の排出削減に向けたエネルギーシフト、コロナ禍によるサプライチェーンの混乱、そして今春の欧州大寒波などが挙げられる。だが何よりも、各国政府の巨額支出と中銀…
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週刊エコノミスト
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