フィクサー気取りの安倍氏 モラルと活力を失った自民=平田崇浩
有料記事
「早期解散」論の旗振り役をしてきた安倍晋三前首相が「五輪後解散─菅義偉首相続投」論を打ち上げた。その直前に麻生太郎副総理兼財務相とすり合わせたとされ、次期衆院選後の政局を「安倍─麻生」ラインで主導しようという思惑が鮮明になっている。
「総裁選を去年やったばかりですから。1年後にまた総裁を代えるのか。自民党員なら常識をもって考えるべきだと思いますし、当然、菅総理が継続して総理の職を続けられるべきだと私は思います」
安倍氏がBSフジの報道番組に出演して菅首相の続投支持を明言したのは大型連休中の5月3日。自民党が不戦敗も含め全敗した4月25日の衆参3選挙から8日後というタイミングだった。
残り1817文字(全文2110文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める